今日は“栄養満天"の日でした。
体の中は己(つちのと)で湿度が高く、
外も丑で、やはり湿度、
更にそれを取り巻く方位の風も五黄土星(ごおうどせい)と、
三者すべて湿度の気でした。
この湿度は「胃」とか「ひ臓」の元気とつながっています。
つまり栄養を取り込む入り口です。
食べた物は胃に入って消化され、
その栄養を「ひ臓」が全身に運ぶのです。
この「栄養」と言うのは、東洋医学ではもっと広く捕らえています。
先ずは、一般的な食べ物から取る栄養です。
これは体を造ってくれます。
次の栄養は「心の栄養」です。
心と言うのは、これは広く寛大な器と言う事になるのですが、
その広く寛大な心を養う栄養が“道徳性"なのです。
この道徳性というのは“自然の道理にかなった生き方"の
出来る人と言う意味になります。
全てを許し受け入れる心とも言えます。
大地自然は、キレイな物も汚い物も受け入れて、
ゆうゆうと季節を循環しています。
これですね。
しかし厳しい一面も当然あります。
「自然淘汰」です。
自然の流れに反する物は自然淘汰されるのです。
人では病気です。
その点で病気は自然の流れに反して生きていることを、
気づかせてくれる大切な情報なのです。
3番目の栄養は「知識と物の考え方」の栄養です。
やはり食べ物と同じく、人は偏りが無く、バランス良く、
知識や考え方が出来ると、人の気持ちや考えも理解できて、
トラブルも悩みを減るのです。
まあ、この知識と物の考え方をバランス良くと言っても
中々難しいものがありますよね。
しかし、その壁になっている物は何かに気づけば解決するのです。
その壁とは「好き・嫌い・興味が無い」で判断してしまうことです。
つまり感情的に自分の好き嫌いで判断してしまうからです。
仏教で言う所の貪・瞋・癡(とん・じん・ち)ですね。
先ずは人の話に耳を傾け、正しく内容を見て行く必要があるのです。
その後で自分の考えをまとめても、決して遅くはないのです。
嫌いと言うことは、言い換えると「自分は知らない、理解できない」
と言う事と同じなのです。
先ずは聞いて見るだけでも、その人を少しでも理解でき、
ひょっとして好きに成るかもしれません。
「食わず嫌い」は駄目です。
この人の好き嫌いや、自分以外の物事や考え方に好き嫌いが多い人は、
「食べ物の好き嫌い」もとても多い傾向にあります。
やっと東洋医学に戻ってきましたね。
そうです「食べ物の好き嫌い」は、
心の栄養にも、
物の考え方の基になる知識の栄養に大きく影響するのです。
その点で、何時も胃の調子の悪い人は、損をしています。
せっかくのチャンスも、自分の勝手な思いで逃がしているかも。。。。
胃って体も心も脳も、全部栄養している入り口なんです。
東洋医学はそのように全体を把握していくのです。
そして、一番大切な心の栄養が入りやすい様に、
自然の流れに乗せてあげる治療法が、
“運氣論"の治療法のコンセプトなのです。
自然流だからこそ鍼は眠くなるほど心地好くて、全く痛くないのです。
それが東洋医学本来のすがたなのです。
今日はお寿司が食べたかったので、
せめてイラストだけでも。。満足満足・・・・